ペット(犬・猫)の日本入国
中国でペットを飼っている方、結構いますよね。
ただ、本帰国で一緒に帰るとなるとこれが結構厄介。。
その手順(2022年5月時点)を調べたので、簡単にまとめてみます。
まず初めに言っておきます。
一緒に帰る予定があるなら 半年以上前から準備が必要です!
はい、もうこれが一番重要。
手続きの流れ
【準備1】マイクロチップの埋め込み
※これは7カ月以上前に余裕を持って行う!
指定機関で犬・猫にマイクロチップを装着します。
装着する場所については下記に問い合わせる*。
機 関 名:大連空港税関
住 所:大連市甘井子区迎客路96号
電 話:0411-12360(24時間受付、中国語のみ)
受付時間:8:30~11:00、13:00~16:00(平日のみ)
料 金:直接お問い合せ下さい。
※同事務所は空港の隔離区域構内にあるため、往訪前に必ず事前連絡が必要です。
* 問い合わせたところ「知らない」と言われました。
大連では「我的宝贝宠物医院」(西岗区长春路335-20)が良いみたいです。
*2022/09/29現在:大連空港では2019年頃まで血清の持ち込みには申請が必要だったらしいが、それが不要になったらしく情報がない様子。
【準備2】狂犬病予防注射(1回目)
マイクロチップ埋め込み後に予防接種(1回目)を行います。
マイクロチップ埋め込みと同日でも可能なので、【準備1】と【準備2】を同じ場所で行えるなら1回で終わるかもしれません。
※マイクロチップを埋め込む前にすでに予防注射を打っている場合は、それを1回目とできる場合があるようです。
詳しくは文末のリンク先(手引書)で確認してください。
【準備3】狂犬病予防注射(2回目)
1回目を打ったあと、30日以上経ってから2回目接種。
【準備4】狂犬病抗体検査(血清検査)
※これが一番難関!ぶっ倒れないように注意
2回目の予防接種を受けたあと(同日可能)採血をして、「獣医衛生証書」を発行してもらいます(要予約)。
採血した血清を日本の検査施設に届けて抗体検査をし、「結果通知書」が発給されます。
※「結果通知書」 は犬・猫を連れて日本へ到着した時に必要です。
※血清は冷蔵もしくは冷凍が必要。
※2022/09/29: 採血した病院で「獣医衛生証書」 が書いてもらえなかった。
で、ここが重要①
日本もしくは外国の指定施設に血清を郵送して検査してもらうことが出来るようなのですが、中国は血清を郵送することができない! 大連からは郵送ができないようです。(中国でも外国の指定施設へ郵送できる都市があるようですが、日本への郵送は確認できていません)
もちろん中国国内には指定施設がないので検査はできない。。
つまり、日本(もしくは外国の指定施設)へ持ち帰る必要がある=帰国(海外へ渡航)しなければいけない。
※魔法瓶に氷を詰めて預け荷物にしたという方いました。
で、ここが重要②
日本で検査後、180日の待機が必要。
なので、そのまま日本で待って、その後の手続きを中国側で誰かがやって犬・猫を連れて来てくれるなら良いけど、
それが出来ないなら、また中国に戻る必要がある、ガーン。。
この待機期間があるので準備は、180日+予防接種1回目のあとの30日待機=7カ月
ちなみに、この血清検査の有効期限は2年間。
2年以内に帰国予定があるなら、早めに行って準備しておけば安心ということです。
ただ、今はコロナで日本と中国を行ったり来たりするのが困難なので、
なんにしても大変です。。
※2年を過ぎても、その後に狂犬病予防注射を有効免疫期間途切れなく受けていれば、
抗体検査は再度必要ですが、この180日の待機は免除されるようです。
◎検査用血清の日本持ち込み時は「 獣医衛生証書 」の掲示が必要
犬・猫の検査用血清の日本への持ち込みの際には「検疫」が必要なので、「獣医衛生証書」を提示して検疫を受け、
下記指定施設に持ち込み(又は送付ならクール便)を行います。
※本邦の指定施設
名称:一般財団法人 生物科学安全研究所
住所:神奈川県相模原市橋本台3-7-11
電話:042-762-2775
URL:http://www.riasbt.or.jp/
【準備5】事前届出
犬・猫が到着する40日前までに、到着予定空港を管轄する動物検疫所に「届出書」を郵送、FAX、メールのどれかで提出。
ネットからIDを作って届出をすることもできるみたいです→ NACCS(動物検疫関連業務)
その後、「届出受理書」が交付されるので、印刷するか電子ファイルで保管する。
【準備6】出国前の臨床検査
出国前(10日以内)に、民間獣医師または政府間の獣医官による臨床検査を受ける。
これは【準備7】と併せて行うことを推奨。
【準備7】輸出国政府機関発行の証明書取得
中国政府機関*が発行する証明書(動物衛生証書)を取得し、日本到着時に動物検疫所に提出。
証明書は日本の推奨様式(FormABまたはFormAC**)を使用することを勧められている。
取得した証明書は日本到着時に動物検疫所に提出する。
* 中国政府機関、これがどこなのかも【手順1】の 大連空港税関で確認したほうが良い
** FormABが動物検疫所HPにないので、FormACで良いと考えられる。
【まとめ】
取得する書類
① 獣医衛生証書(中国・採血後に発行)
血清の日本への持ち込みの際に「検疫」で必要。
② 結果通知書(日本・抗体検査後に発行)
犬・猫を連れて日本へ到着した時に必要 。
③ 届出受理書 (日本・動物検疫所から発行)
輸出国(中国)の手続きや、搭乗手続きの時に必要な時があるかもしれない。
④ 動物衛生証書(中国・政府機関から発行)
日本到着時に動物検疫所に提出。
【リンク】
下記リンクの「動物検疫所(犬、猫の日本への入国) 」と「手引書」を読めばほぼ完璧です。
大連での手続きについては領事館のリンク先で確認できることがあります。
動物検疫所一覧
https://www.maff.go.jp/aqs/sosiki/attach/pdf/aqs_contact_list_dogcat.pdf
動物検疫所(犬、猫を輸入するには)
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html
動物検疫所(犬、猫の日本への入国)
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html
手引書(PDF)
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/attach/pdf/import-other-41.pdf
在瀋陽日本国領事館在大連領事事務所(大連での手続きが詳しく書かれています)
https://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000430.html
最後に
とにかく前もって準備しておくこと、これが一番重要なようです。
皆さんの参考になれば嬉しいです。
新しい情報があれば、また教えてくださいね。